コラム

香りで感情を整える方法

香りで感情を整える方法

フロールドアロマ・
インターナショナルCo.,Ltd代表取締役
竹内 よし子

香りで感情を整える方法

香りで感情を整える方法



美しいお花のかぐわしい香りや、フルーツの美味しそうな香りを嗅ぐと、「あ〜!良い香り♪」と自然に笑顔が浮かび、一瞬で気持ちが晴れたり、心が明るくなる経験はどなたにでもあると思います。
人間の持っている五感の中でも嗅覚は、感情にダイレクトに訴えかける仕組みが、私たちの脳の中にあります。

香りをお鼻から吸い込むと、鼻腔の奥にある嗅神経で香りを受容し、嗅球を介して大脳辺縁系という本能を司る脳へ電気信号を送ります。
そこには、感情を司る「扁桃体」、記憶を司る「海馬」という所があり、感情や記憶に残っている体験、特にネガティブといわれる重い感情も、香りによって癒すことができるのです。

街中でふと香ってくるシャンプーの香りで学生時代の友人を思い出したり、カビっぽい香りで幼い頃に行ったおばあちゃんの家の引き出しの中(!)などの情景を思い出したりすることもあるのは、嗅覚の脳への仕組みによるものなのですね。

実際に心理学者がエッセンシャルオイル(精油)を使って、PTSDやトラウマを癒すためのカウンセリングをされており、効果を上げています。
そこまで深いものではなくても、日常で普段感じているネガティブな感情を癒すために自然の香りを利用されてみてはいかがでしょうか。

使い方はとても簡単で、手にエッセンシャルオイルを1滴取り、時計回しで手のひらに伸ばしたら香りをゆっくり吸い込んでいきます。(精油によっては希釈して使用するものもありますのでお使いのメーカーの指示に従ってください。化粧品として認可をとって発売されているものでしたら、直接手に落として使用できます。)

軽く目を閉じ、両足を床につけ、瞑想をするような感じで香りを吸い込み深呼吸を繰り返していきます。
息を吐き出す時に、身体の中の不要なエネルギーが口から出て行くイメージができるとよりよいですね。
ほんの2分程度でもよいので、悲しみや怒りなどの重い感情エネルギーを手放してゆく、このワークを日課にされると、どんどんと気持ちが軽くなってスッキリとしていきます。
感情が変わると意識が変わり、行動が変化してきますので、現実が変わります。

では、感情別におすすめの香りをご紹介しましょう。


感情別、おすすめの香り



心が傷ついている、または寂しさを感じる時
ハートを癒すラベンダーやローズなどのフラワー系の香りを選んでみてください。

悩みや仕事のことが頭から離れない時
ペパーミントやティートリーなどのスッキリとしたハーブ系の香が思考のし過ぎを解放します。

とにかく気持ちを明るく前向きにしたい時
オレンジやレモン、グレープフルーツなどの柑橘系の香りを。

周囲の人やネットなどの情報に振り回されそうになる時
自分軸をしっかりさせてくれる木の香り、パイン、シダーウッドなどがおすすめです。

自分はダメだと感じてしまう、自信が持てない、自分の未来を悲観的に捉えてしまいがちな時
樹脂系の香りであるフランキンセンス、エレミなどをお使いになってみてください。


ひとつ注意点としては、人工香料ではなく純粋な自然界の香りを使用すること。 石油から合成されている人工香料が添加されているものは、おすすめできません。 ぜひ信頼できるメーカーのものをお使いください。

オーガニックの香りを使用されている基礎化粧品でしたら、朝晩のお肌のお手入れの際に、ついでに深呼吸をして感情のケアをするとよいですよね! ぜひ取り入れてみてください。

2021.12.17

竹内 よし子

広島県広島市出身。子供の頃より香りがニガテで避けてきたが、夫の病と自身の癒しのために様々なものを模索し、2008年にアロマテラピーに出会う。AEAJアロマテラピーインストラクターの資格を取得。2014年に会社を米国ハワイ州にて法人化。 また同年に自身初のオリジナルメソッド「アロマハーモニクス® 」を発表。プラクティショナー、ティーチャーの育成を行い、音と香りで世界に調和を広げている。著書あなたのなかの女神が目覚める「まいにちアロマ」も好評。

ホームページ
https://f-aroma-jpn.com
書籍
あなたのなかの女神が目覚める「まいにちアロマ」

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