コラム

更年期とアロマ

更年期とアロマ

フロールドアロマ・
インターナショナルCo.,Ltd代表取締役
竹内 よし子

更年期とアロマ

更年期とアロマテラピー



50歳前後で誰しもが経験する更年期と呼ばれる時期があります。
だいたい5年の幅を持って考えられていますので、45歳から55歳くらいまでの時期ということになります。
この時期に、女性ホルモンの急激な減少によって引き起こされる症状、例えば、異常な発汗(ホットフラッシュ)や動悸・息切れのほか、イライラや無力感、うつなど、その症状は人によってさまざまですが、これを「更年期障害」と言います。
病気というほどではないけれど、ご本人にとってはつらい症状。
しかもこの年齢は、仕事では責任あるポストに就く方や、子育てがひと段落したりと人生の変化も大きい時期と重なり、ストレスから症状が重くなってしまう方もおられます。そんな時、有効なのが、「アロマテラピー」です。

女性ホルモンが分泌される経路は、においの情報が神経細胞や自律神経を介して、臓器にさまざまな働きをするときの経路とよく似ています。
精油のなかには女性ホルモンと同様の生理作用を持つものもあり、香りの情報が脳に届くことで女性ホルモンの分泌量を調整したり、バランスを整えてくれます。
上手に、自然の香りを取り入れて、ストレスを解消しつつ、女性ホルモンのバランスをとっていけるといいですよね!


手軽におうちでアロマテラピー



日常で、お手軽にアロマと取り入れる方法をお伝えしていきたいと思います。

1つ目はアロマバス。天然塩ひとつかみにエッセンシャルオイルを3〜5滴ほど混ぜ、お風呂のお湯に混ぜてゆっくり入ることで、身体が温まってリラックスし、気持ちが緩みます。また、お湯の熱で揮発した精油を吸い込むことで、肺から血管に入り全身を巡って作用します。

その場合におすすめの精油は、ローズ、ゼラニウム、イランイラン、クラリセージなど。ご自分がお好きな香りをチョイスしてみてください。

2つ目はスキンケアに。先ほどの精油をお手持ちのクリームや化粧水に1〜2滴混ぜておくことで、簡単に普段のスキンケアに取り入れることができます。お顔や手に塗布することでも経皮吸収され、簡単に精油の効果を得られます。

東京都済生会中央病院に開設されたアロマセラピー外来で、2年間臨床データーを取った結果、更年期症状に対してアロマテラピーを行い、約8割の方が何らかの改善効果があったと回答されています。

ただ、アロマテラピーと一口に言っても、市販されている雑貨扱いの精油には、様々な石油化学物質が混ざっているものが少なくありません。
完全オーガニックで安全な、エネルギーが高い精油を使用されるのが、身体と心に重要ですが、あまりこういうことは知られていないし、意識されていないのが実情です。

現在、「香害」という言葉も生まれるくらい、香りの世界は玉石混淆。
それをできるだけ簡単に、日常に取り入れる方法として、毎日使用する化粧品を、オーガニックで品質のよいものに置き換えることができれば、お肌の常在菌を守る上でも一石二鳥だと思います。

2021.11.5

竹内 よし子

広島県広島市出身。子供の頃より香りがニガテで避けてきたが、夫の病と自身の癒しのために様々なものを模索し、2008年にアロマテラピーに出会う。AEAJアロマテラピーインストラクターの資格を取得。2014年に会社を米国ハワイ州にて法人化。 また同年に自身初のオリジナルメソッド「アロマハーモニクス® 」を発表。プラクティショナー、ティーチャーの育成を行い、音と香りで世界に調和を広げている。著書あなたのなかの女神が目覚める「まいにちアロマ」も好評。

ホームページ
https://f-aroma-jpn.com
書籍
あなたのなかの女神が目覚める「まいにちアロマ」

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