コラム

更年期は、これからもっと女性として輝く通過点

更年期は、これからもっと女性として輝く通過点

株式会社くらしのたのしみ代表取締役
トランスフォーメーショナルコーチ®
高橋 麗奈

女性性,更年期,女性として輝く

更年期はわるいもの?



世の中では、「更年期」という言葉は、ネガティブワードとして捉えられているような氣がします。同じ人生の通過点でありながら、「思春期」はそうでもないのに、「更年期」というとネガティブなイメージが湧いてくるのは、なぜでしょう。やはり、心身ともにネガティブな変化がある、と思われているからかもしれまんね。
イライラ、不安感、うつ、ほてり、不眠、動悸、息ぎれなどなど。
でも、考えてみたら、思春期も比較的そうですよね。イライラや青春真っ只中の焦燥感や落ち込み(うつ)など、思春期もかなり情緒不安定さが出てくる時期かと思います。

私が思うに、「更年期=わるいもの、いやなもの」という思い込みが、身体と心に悪影響を与えているのではないかなと思っています。そして、自分が更年期であることを否定したくなる氣持ち。これが、心理技術カウンセラー(トランスフォーメーショナルコーチ®)としての立場で言うなら、ものすごく、よろしくない!とにかく、よろしくない!!のです。

私の母は60歳という若さで亡くなったのですが、娘の私が言うのもなんですが、とても美しい人で、なんと55歳からシニアファッション誌のモデルを始めた、という経歴があります。その母は、50代になって、更年期のような症状(例えば、一目見てわかるような大量の顔汗やイライラ)が出ていても、絶対に、更年期の症状であるということを認めないタイプでした。
母はアーユルヴェーダの講師でもあったので、「アーユルヴェーダのスペシャリストたるもの、更年期なぞ感じずにいなければいけない」という隠れた義務感もあったのかもしれません。また、女性として次のステージに行くことへの不安、老いへの不安があったのかもしれません。そして、「更年期は、イヤイヤ期や思春期など同じ、ひとつの通過点であって、否定するものではないんだよ。むしろこれから<真の女性としての輝かしいステージ>が待っているんだよ!」とあの時の母に伝えていたら、どんな顔をしただろうなぁ、と想像したりします。

大切なのは、受け入れること



更年期を迎えることで大切なのは、それを必要なこととして受け入れることです。
更年期=わるいもの、いやなもの、と捉えると、それは本当に、わるいもの、いやなもの、として振る舞い始めます。そして、自分にとってわるい現実、いやな現実が生み出されます。これは引き寄せなどのスピリチュアルなお話ではなく(ある意味そうでもありますが)、脳の仕組みのお話です。脳は信じ込みの通りに現実を作る、という習性があります。

更年期を「これからもっと女性性が花開く通過点」と考えることは、無理にポジティブシンキングをしている訳でも、現実から目を逸らしてキレイごとを言っている訳でもありません。
実際に、「更年期は女性性が花開くための通過点だ。まさにそうだ!」と思った人たちから、現実を変えていくのです。
私自身もアラフィフですので、そのことについてかなり真面目に考えています。

「まさにそうだ」と思うためには、その証拠集めが大切です。
「ほら、だから言ったでしょう?」というような証拠です。
証拠が多ければ多いほど、確信に変わります。


例えば、 更年期がこれからもっと女性として輝く通過点だとしたら、それはどうしてだろうか?
どんな点が、年を重ねてから女性として輝くポイント、となるのだろうか?
今までとは違う、どんな魅力が出てくるのだろうか?
どんなメリットがあるのだろうか?
そしてそのメリットを使って、何が出来るのだろうか?
どんな良いことを世の中に生み出せるのだろうか??
年上の先輩たちで、女性として魅力的な人はいるだろうか?
その人たちはなぜ輝いているのだろうか?どこが魅力なのだろうか?


見つけた答えは、全部、例外なく、自分の中にもあります。
心理学で「投影」と言われるもので、自分の中にあるものしか、見つけたり、思いついたり、惹かれたり、憧れたりしないのです。

まずは年上の魅力的な女性を見つけて、その人が若い頃と比べてどのような魅力を増していっているのだろう?と考えることからスタートするといいかもしれません。
きっと若い時のその人よりも、今のその人の方が素敵だな、というところが必ず見つけられると思います。
私は最近、美しく年を重ねたフランス人女性たちを紹介しているムック本を思わず買ってしまいましたが、若さより成熟さに価値を見出すフランス人の人生観も参考になるかもしれませんね。

2021.11.1

プロフィール画像,高橋麗奈

高橋麗奈

東京都目黒区生まれ。外資系メーカー、出版社勤務、フリーライターを経て、「心身ともに元氣で美しく幸せな暮らしを」をコンセプトとした暮らしのオーガニックショップ「くらしのたのしみ」を立ち上げる。
無農薬栽培ローズとハーブを配合した独自ブランドMaha Suryaボタニカルローズ化粧品を開発、販売し、12年間ショップ売り上げNO1を記録した2020年に、Maha Surya公式サイトをオープン。
2021年よりトランスフォーメーショナルコーチ®として、言葉と心理技術を使って、人々の潜在意識に変化をもたらす「読むだけで、人生が喜びに変わるブログ」を開設。

Instagram
@kurashi_happy

ページトップへ